nozomunの快適・カチョー生活辞典

01 カチョー(課長)

古語1・家長

 原始、女性は太陽であった。然(しか)り、往時(おうじ)、課長は家長であった。会社員はみな家族で、課長の家の引っ越しや大掃除には、部下とその嫁さんがお手伝いに出た。正月ともなれば、課長の家は部下夫婦で賑(にぎ)わい、奥様の手作りのご馳走、秘蔵のジョニ黒などが振る舞われた。課長はあらゆるイミで家長であった。

古語2・花鳥

 課長はヒラ社員より一頭地(いっとうち)を抜いた人物で、ブンガクなどにも造形深く、花鳥諷詠(かちょうふうえい)にも通じていた。第一、家では着物を着ていた。つまり課長は、エラかったのである。管理者であり、支配者であり、守護者であり、ときに花鳥に通じたブンガク者であった。

口語

 往時には、〈課長〉=〈管理者+支配者+守護者+ときどきブンガク者〉であったが、現代では〈課長〉=〈管理者〉である。つまり古語における課長から、家長とか花鳥とかをさっ引いて、さらに男女雇用機会均等になったのが現代の課長である。しかし重要要素をさっ引いて、なお課長と称するのはいささか面はゆい。で、近年ではこれらの消息を正しく踏まえ、「カチョー」と表記するのが通例である。