nozomunの快適・カチョー生活辞典

03 カチョーは豚の丸焼きの芯棒である

故事

 往時の課長は、二等辺三角形階層組織の真ん中で安心立命していた。近年は同心円、フラット、クモの巣、アメーバ、呼び方はいろいろあるが不定形、不明瞭組織の中にあって、カチョーはやはり真ん中あたりにいるものの、悪くすれば不安頓挫と隣合わせである。そこで独楽(こま)は回せば安定するとの顰(ひそ)みに倣(なら)い、カチョーも豚の丸焼きの芯棒として回り続けることが安心立命を得る、との論拠に依る。

結局何なの

 カチョーが芯棒だとして、では豚の丸焼きとは何であるか。本当に豚の丸焼きだったらいいのに。豚の丸焼きは子豚を使うのが本格である。焼けた表面のこんがりしたところを削ぐところに、豚の丸焼きの豚の丸焼きたる所以(ゆえん)がある。などの諸説にも分け入りたいが、ここで豚の丸焼きとは上司、部下、経営者、新システム、表れては消え消えては表れるマーケット、生意気な子どもたち、年金不安など、おおよそ世間全体と考えてよい。カチョーになることが、今や世間の中心に位置することなのである。