nozomunの快適・カチョー生活辞典

07 褒めると叱る

経済用語

 「褒める」と「叱る」は管理用語だと誤解されやすいが、実は経済用語である。もっと具体的に言えば、コスト削減用語なのである。損益計算書の勘定科目にすべきだとの真剣な論議も、ホンの一部にはある。「コストダウン 褒める叱るで じんわりと」という標語も用意されているくらいだ。

敵対勘定科目

 ファイリング講座を受講させるにはカネも時間もかかる。これに対して「書類がいつも整理されていて助かるよ。あと、みんなが便利に使えるように工夫してもらえるかな」とか、「キミほどのヒトが文書探しにあたふたするのを見るのは残念だなあ」とか言うのはコストゼロである。かくして褒めると叱るによって予算が削減される勘定科目は、教育研修費、説教の場となる会議費などだとわかる。

付加価値

 付加価値とは生産過程で新たに付け加えられる価値のことである。布を伸ばしてカットして、折って縫うプロセスにエルメスがプロデュースやデザインに加われば、ブランドという付加価値が生まれる。褒めるや叱るはやる気と元気の生産材料だが、褒めることに人前、大声、微に入り細を穿(うが)ってなどを加えれば、「木にも登る勢い」という付加価値を生む。叱ることに人陰、小声、淡泊などを加えれば、「いずれ火の中水の中」という気概の付加価値が生まれる。