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青森ひばのまな板

しーまちゃんから青森ひばのまな板を買って、料理が身近になった。

青森ひばのまな板

何気なく買ってはみたものの、当時わたしはあまり料理をしなかった。中ぶりの長方形と、りんごの形のと、ナスの形の3つのまな板を買って帰って、ちょうどりんごの時期だったので、りんごのまな板でりんごを切って悦に入っていた。

リンゴの形のまな板

そうしているうちに、青森ひばのまな板にふさわしい包丁がほしくなった。包丁を探しているうちに、使いやすそうな鉄のフライパンにも目が向くようになった。
そうやって探していると、木べらやすり鉢や竹ざるや、使いやすそうなものたちが次々目に飛び込んでくる。
ひとつよいものが手に入ると、そのよいものが他のよいものを引きつけるのかも。

そうしてだんだん料理をするようになった。
使う前にさっと水にくぐらせて、使ったあとは、たわしでゴシゴシ洗って水気をしっかり拭き取る。無垢の木だから洗剤は使わない。それだけの手入れなのに、カビはもちろん、匂いもつかない。
ポートランドにもかならず持っていく。毎日のように使って8年間。
少し傷がついたり染みがついたりはしているけれど、まったく元気に活躍中。

ナスの形のまな板

青森ひばのまな板は〈わいどの木〉の製品です

しーまちゃんこと島康子さんは、数年間を東京と仙台で働いたあと生まれ故郷の青森に帰って、青森(特に大間)を全世界に向けて発信している。
「マグロ一筋」を旗印に、ふるさと大間(=おおま)にこだわった商品づくりや旅づくりに力を注ぐ。一途に大間を発信し続ける、その活動ぶりの半端のなさにいつも驚く。

2012年11月。下北半島と下北沢つながりで下北沢に出店を出すのだと、しーまちゃんが青森からやってきて、10年ぶりくらいに再会した。

しまちゃんと

2020/10/15 MariY