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海辺の町で(188) 10/31 日

梅干し

運動会梅干しのおにぎりはムリ

渋野選手、優勝しましたね!
インタビューの引き締まった表情が印象的でした。

今朝は新しい梅干しの口開けをしました。
こちらに来てできた習慣がいくつかあります。そのうちの一つが、毎朝の梅干し一つです。むかし父と母がそうしていたように、わたしも毎朝梅干しを一ついただくのが習慣になりました。
ご近所の直売所に、安定的に美味しい梅干しが置いてありとてもありがたいです。こんなに入って200円であります。


きのうのんびりしたので、きょうは奮闘努力だーとも思ったのですが、あまりにも静かに美しく雨が降っているので、わたしも静かに読書をして過ごすことにしました。

夕べ読み始めた「父を撃った12の銃弾」(ハンナ・ティンティ)にぐいと心を掴まれています。
以前のように本屋さんで鼻をくんくん利かせて探す機会が減った代わりに、Twitterに流れる読書スレッドから見つかる面白本がたくさんあり、読みたい本リストが長くなる一方です。
たいていの新刊が(新刊に限りませんが)今はKindleで購入できるので、どこにいてもすぐに読める環境が幸せです。


久しぶりに、観たい映画のリストも積み重なってきました。
そのなかでも「スウィート・シング」「きのう何食べた?」は、ぜひ観たいと思っています。

お昼間に、「きのう何食べた?」の宣伝用のオンライン昼食会がYou tubeで催されました。わたしはリアルタイムではなくアーカイブで観たのですが、主役の二人が、視聴している人とリアルタイムにコミュニケーションを取っていて、映画の裏話などでもふつうの話がたくさん聞けて、面白かったです。

台本にないコミュニケーションは素が出やすくて、役者さんによっては大変になりそうですが、テレビよりも圧倒的に魅力的な番組宣伝に感じました。

そんなきょうのおやつは、ハロウィンをちょっとだけ意識して、柿とチョコレートのマフィンです。きのう〈EKiSTA〉さんでいただいてきました。

柿のマフィン

ハロウィンのなかった日本なくなりぬ

海辺の町で(187) 10/30 土

EKiSTAで珈琲

駅前のカフェ色変へぬ松に似て

きょうもぽっかぽかの気持ちよい陽気でしたね。ドライなので部屋にいるとひんやりとしてきますが、外に出ると暖かくて、ポートランドにいるようでした。

もう会社勤めをしているわけでもないのに、土曜日はいつものんびりした気分になります。日経新聞の紙面も、土曜日は書籍の紹介ページなどがあり、のんびり気分に拍車がかかります。

今朝の日経新聞で紹介されていた 、フィナンシャル・タイムズ紙前編集長のライオネル・バーバーの回顧録「the Powerful and the Damned 権力者と愚か者」のサンプル版を読み始めましたらとても面白くて、ちょっと高いのですが、このまま正式版を購入しようかなと思っています。
他にも、気になるミステリが目白押しで、全部は読みきれない悲しみに暮れています。。


のんびり土曜日の締めくくりに、〈EKiSTA〉さんに珈琲をいただきに行きました。
2021年の新豆のブラジル「セラード」をいただきました。「一番摘み。手摘み完熟豆」で、浅煎り、中煎り、深煎りを試してみて、中煎りでお店に出しているとのことでした。

いろいろお話を伺っていただくためもあるでしょうが、スッキリして、少しスパイシーな感じがして、とても美味しい珈琲でした。


タンポポを見つけました。ポチリと一輪だけ咲いていました。
このところ日差しがたっぷりしていたので、そろそろタンポポが咲き始めるころかなぁと思いました。

たんぽぽ

越冬のたんぽぽ光る海の道

お夕飯前にフライングして「TOKYO BLACK」でまったりしました。
日差したっぷりで乾燥しているので、ビールが美味しいです。ハロウィン前夜ということもあり、今夜はブラックで。

黒ビールTOKYOBLACK

越冬の女も光る海辺り

海辺の町で(186) 10/29 金

水田

水田の十月せきと閉じてゆく

きょうも日差しがぽっかぽかでしたが、風がぶわんぶわんと吹いていて、窓を閉めていてもときおり風の音が聞こえるほどでした。
日中はきのうの続きをひたすら進めていましたが、夕方にお散歩に出ました。

初めての道を歩いてみようと思い、脇道から脇道へとくねくねと歩いていましたら、小さな神社を見つけました。「八坂神社」とありました。
お参りをして、またくねくね歩いていましたら、ババーンと水田が広がっている場所に出ました。
伸びやかで広やかで、すぐそばを国道が走っているとは思えないような風景が突然表れることに、いまだに驚きます。

水田のそばに、小さなコスモスのかたまりを発見。

コスモス

秋桜コスモスはお仕舞ひの舞ひ舞ふところ

このあたりであまり見かけなかったバラも咲いていました。

薔薇

薔薇そうび遅れて咲いて早く咲き

直売所でいつもの梅干しを買って帰るころには、もう日が落ちかけていて、日が落ちる早さにポートランドの冬を思い出しました。

夕暮れの枯れ枝

留袖をしゃなりしゃなりと秋の暮

海辺の町で(185) 10/28 木

メフィスト小説誌

晩秋やミステリクラブの誘い猫

きょうはぽっかぽかのよいお天気でしたね!
ここまでポカポカされると洗濯をしないわけにはいかないような気分になり、ベッド周りのリネンを洗濯しました。

この住まいは、郵便受けが玄関のドアについていて、郵便が届くとコトリと音がします。今朝もコトリと、郵便受けに講談社からの書籍が入っていました。
注文した覚えがなくて、??と開封してみましたら、ずいぶん前に何気なく登録した「Mephisto」(メフィスト)のプレ会員証と小説誌でした。

「謎を愛する本好きのための読書クラブ」として、主に新本格ミステリ作家の小説を読んだりオンラインイベントに参加したりできる集まりです。
送られてきた小説誌の巻頭に、新本格ミステリにはまったきっかけになった島田荘司氏のミステリが掲載されていて、読むのがとても楽しみです。

▼プレ会員証。ネコのイラストがツボです。

メフィスト会員証

音羽より秋の勧誘謎クラブ

きょうの夕暮れ

終日ひもすがら書類仕事の秋暮るる

きょうはずっと書類作りにかかっていて、気がついたら、すでに日が落ち始めていました。
ひゃーと思いながら、寝室のカーテンを引きにいくと、山と空の境界線がほわんと夕焼け色に滲んでいました。

海辺の町で(184) 10/27 水

かぼちゃのマフィン

恋ふるらむカップケーキの中の秋

こちらは朝から静かに、でもずっと雨が降っていました。風がなく、空から垂直に細い雨が落ちていて、とてもきれいでした。

今朝はかぼちゃのマフィンをいただきました。
〈EKiSTA〉の市場さんの手作りで、てっぺんのかぼちゃのタネがコリコリ香ばしくて、生地がしっとりとして、いつもながらに美味しいマフィンでした。
少し温めるとキッチンにシナモンの香りが漂い、雨の朝がぬくもってくるようでした。

ずっと降っていた雨も、おやつを食べ終えたころに上がってきて、少し日もさしていました。
おやつは、栗の松露です。鶴見の〈清月〉さんで買ってきた最後のお菓子です。

栗松露

花街の舞妓のやうに栗松露


夕べはAmazonPrimeで、映画「Any Day Now」(邦題「チョコレートドーナッツ」)を見つけて、嬉しみいっぱいに鑑賞しました。
ゲイカップルとダウン症の子どもの実話を元にした映画で、当時があって今があることを感じます。

上映当時に見損ねて、「観ればよかったリスト」の筆頭にしていた映画でしたが、もしかすると今の時代に観たことで、より感じることがあったかもしれないと思いました。
映像がきれいで、音楽が素敵で、ドラッグクイーン役のアラン・カミングの歌に鳥肌が立ちました。

ご機嫌な気分のまま、夕べは「房一番」を口開けしました。
大根とお豆腐の小鍋にして、「必殺仕掛人」の彦さんを気取ってみました。
「房一番」はまったりとほの甘くて、とても美味しいお酒でした。

日本酒

松茸のニュースありやと酒を

海辺の町で(183) 10/26 火

アメジストセージ

秋霜しゅうそうの日々をくぐり抜けた眞子さんのご結婚を祝す。
竜田たつた姫アメジストセージの髪飾り

予報よりも早めに雨が止み、ビュンビュンと強い風がずっと吹いていました。
風に煽られた雲がぐんぐん形を変えて、お日さまも顔を出したり隠れたりと、忙しそうでした。
外に出てみると、風の芯にほのかな暖かさがあり、雨のあとのよい匂いがしました。

アメジストセージ?でしょうか。通るたびに目を楽しませくれます。上野公園でも見かけたのですが、もっととっても小ぶりでした。


FaceBookに久しぶりにチェックインしました。
一ヶ月以上ぶりのアクセスになってしまいましたが、ブランクがなかったようにコミュニケーションが取れるのが、SNSの面白いところだなぁといつも思います。
SNSとの付き合い方は悩ましいところがありますが、しばらくはあまりいろいろ考えずに、おしゃべりしようと思っています。

夕方の中途半端な時間にお汁粉を食べてしまい、お夕飯がじわりと遅い時間になりそうな予感です。

お汁粉

甘味にはセンベイが良し中也の忌

海辺の町で(182) 10/25 月

清月のおまんじゅう

秋意しゅういかな饅頭めば諸葛亮

きょうは、どうしたことでしょう。なんだかずっとお腹が空いています。そしてなんだかずっと眠たいであります。。
朝ごはんに柿とクリームチーズとクラッカーをミルクティでいただいて、お昼ごはんにコロッケでサンドイッチを作り、おやつもいただき、お夕飯に、これから秋鮭でクリームスパゲティを作ろうと思っています。もりもり&zzzz…。

おやつのおまんじゅう。鶴見の〈清月〉さんで買ったものを冷凍しておきました。福島の薄皮まんじゅうの皮を少し厚めにした感じの、美味しいおまんじゅうでした。


ちょっとぼんやりした日になりそうでしたので、書類シゴトを早々に切り上げて、パントリーの整理をしたり、先週東京で買ってきた物の写真を撮ったりしました。

〈TIPTREE〉のママレード。「Orange with Malt Whisky」を東京駅のドーム内にある東京ステーションホテルの〈丹波屋〉さんで見つけて、小躍り気分で買ってきました。
〈TIPTREE〉のジャムやママレードはあまり見かけなくて、あるとつい手に取ってしまいます。

ママレード「Orange with Malt Whisky」

秋興しゅうこうのおもむくところモルトジャム

それからこちらは〈クレマン・フォジェ〉のマロンクリームです。三菱一号館美術館のギフトショップで見つけました。
三菱一号館美術館のギフトショップには、イギリスやフランスからの美味しいビスケットなども売っていて、以前は美術展を観ないときにもときどき立ち寄っていました。
コロナ禍になり、ギフトショップだけの利用ができなくなりちょっと残念です。

マロンクリーム

うっとりの語源はマロンクリームと

などとご報告を書いている間に、予報通りに雨が降ってきたようです。降り初めからかなりドシャドシャと音を立てています。今夜は部屋を暖かくして、早めに休もうと思います。

海辺の町で(181) 10/24 日

玉前神社で「ぽっとりぃ」

縁結び市三度みたび来て秋収む

こちらに来て3回目の縁結び市「ぽっとりぃ」に行ってきました。きょうは秋の日差しがぽかぽかとしていて、小さな市を冷やかすのに絶好のお日和でした。

いつも9つのお店が出ているようです。どのお店も〈EKiSTA〉の市場さんのお知り合いの方のお店ですが、今のところ毎回顔ぶれが違い、毎回違った面白さがあります。

きょうは、布と革でカバンや雑貨をお作りになっている〈バンビカバン〉の中島理恵子さんと楽しくおしゃべりする機会をいただきました。

バンビカバン

秋の市創作の人なかじまりえこと会ひにゆく

中島さんは、メーカーにお勤めのあとにデザインの専門学校でデザインを学んだそうです。でもそのあとご出産と育児のタイミングとなり、お子さんから手が離れた頃合いで、初めて創作活動を始めたとのこと。
「楽しくて頼もしい」をテーマにバッグや小物を作っているとおっしゃっていました。

使っていて楽しい気分になるのはもちろんですが、すぐにへたるようだと残念なので、どんどん使ってもへたらない頼もしさも大切になさっているとのこと。
バッグの持ち手部分の返し縫いを二重にしたり、ほつれが出ないように工夫するなど、小さなバッグに、中島さんの意図がしっかり込められているようでした。

三角チーズ柄の小さなトートバッグを買いました。可愛くてニマニマです。

バンビカバン

秋の市三角四角トート買ふ


〈ちゃらこ屋〉さんには、来年の干支の虎が仲良く並んでいました。母の分と二つ、連れて帰ってきました。お正月の最初のお支度ができました。

ちゃらこ屋さん干支の虎

虎ひとつうて〈ちゃらこ屋〉秋深む

EKiSTAで珈琲

珈琲を聞く〈EKiSTA〉で木犀も

〈EKiSTA〉さんでブラジルをいただいて帰途につきました。
日差しが暖かくてどことなく金木犀の香りがするなぁと思いましたら、なんと〜、今を盛りに金木犀が開いていました。東京よりもだいぶ遅咲き長咲きですネ。

金木犀

木犀の香の遅きこと早きこと

金木犀

人の来て人帰りゆく木犀香

海辺の町で(180) 10/23 土

コーヒー

コーヒーの香りの部屋の秋かし

風が強く吹いていましたが、日差しがホッとする土曜日でした。窓を通して日差しが暖かくて、久しぶりにコーヒーを淹れました。
コーヒーを淹れると、出先から帰ってきたときに、部屋にほのかに残り香があり、それもまたコーヒーの嬉しさの一つだなぁと感じます。きょうは午後から〈せんどう〉さんに行き、夕方に戻ってもまだコーヒーのほのかな香りが残っていました。


きのうでちょうど半年間が過ぎて、初めての冬の季節が巡ってきます。きょうは半年間のお礼を込めて、いつもよりも少し丁寧に掃除をしました。冬に向けて備えたいものや、出しておきたいものの置き場なども考え始めました。

その流れで(と言うことでもないのですが)、お財布を以前使っていたものに戻しました。

お財布

貨幣誕財布誕生人の秋

今のスタイルにやや大きくて、旅行用の小ぶりのお財布に切り替えていたのですが、少し不便でも、好きなものを嬉しく大切に使うのが、性に合っているなぁと思いました。

海辺の町で(179) 10/22 金

アンデルセンのシナモンデニッシュ

シナモンの香りだうやら秋の風

きょうは寒かったですねぇ〜。
静かに、でもずっと雨が降っています。寒いですが、窓を開けると雨のいい匂いがします。

今週は二回の東京行きがあったためか、今朝はなんだか久しぶりに落ち着いた気分でした。きのう買ってきたアンデルセンのシナモンデニッシュでのんびりの朝ごはんにしました。


昼間は書類シゴトの続きに集中しました。さらに具体的に細かくスケジュールにすることと、スケジュールに対応した書類をセットする作業に入りました。

おやつは、鶴見の〈清月〉さんの栗の練りきりです。〈清月〉さんは母も好きなお店なので、次回は母にも!と思いながらいただきました。

清月の練りきり

昔日も栗ねりきりも腹の中


夕べ口開けをしたイタリアワイン「COSTE SICILIANE」は、果実の香りがほわりとして、少し酸味がかったような独特な風味がサーモンマリネによく合いました。

白ワイン

長靴が蹴る島暮るる酒の秋

(お魚のエチケットがキュートなのですが、夕べの写真では見えにくいので、別の日に撮りました一枚を)

白ワイン

秋の夜やアルキメデスの酒の味

それできょうは、おととい無人店で買った小蕪とさやいんげんを、アンチョビと一緒にオイル蒸しにしていただこうと思っています。
美味しいワインがありますと、何を合わせようかなと考えるのも楽しみです。

小蕪とさやいんげん

この頃や一皿に蕪隠元豆

海辺の町で(178) 10/21 木

三菱一号館美術館の中庭のバラ

人の世の憂さも嘆きも秋の薔薇

久しぶりの三菱一号館美術館へ。
イスラエル博物館所蔵「印象派・光の系譜」を堪能しました。三菱一号館美術館の中庭のバラが、冬に向かって咲き始めていた。

お断りがないときは、文と写真はMariYが、句はNozomNの作になります。