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海辺の町で(200) 11/19 金

紅葉の葉

道の端のあはれ明るき照紅葉てりもみじ

友だちへの手紙を投函しがてら、久しぶりにお散歩をしました。町はすっかり秋色が深まっていました。

公園の入り口の山茶花が咲き始めていました。

山茶花

山茶花のひたすら咲いていたりけり

その公園の、いつもの木はすっかり丸裸になっていました^^。

公園の木

裸木の家の明るく家寒し

帰り道は少しくたびれまして、やや節目がちに歩いていましたら、松ぼっくりと目が合いました🤭。
口のなかの痛みも消えてきましたので、もうすこしちゃんと食事をして、体力取り戻しだーと思いました。

松ぼっくり

松ぼくりいつも何かを待ってゐる

海辺の町で(199) 11/18 木

おうどん

変調のふすまでたりうどん煮る

曇り空にときおり雨がぱらつく日でした。外に出てみますと、風が吹いていないためか、ほのかに暖かいような空気が流れていました。

お昼ご飯におうどんを食べてみました。
白菜とネギと豚バラを小さめに切って、生姜を入れました。冷凍の讃岐うどんの半玉を使いました。
一週間ぶりの噛むご飯。食べ終わるのにやや時間がかかりましたが、とても美味しかったです。啜るのは難しいかなと思いましたが、小さめ啜りは大丈夫でした😊。

日中は書類シゴトの続きをしました。きょうは少し眠たい感じがあり、逆らわずに昼寝をしました。ゆっくり焦らずを継続中です!

海辺の町で(198) 11/17 水

カードとピルケース

神無月のころ出雲に集まる神々を送る西風を神渡と言うそうです。
薬効のゆるゆるとして神渡かみわたし

久しぶりに日常を過ごしました。
朝、リビングルームのテーブルに、きのう届いた友だちからの誕生日カードがニッカリと載っていて、ご機嫌なスタートになりました。

カードは、和田誠さんの「あめだまをたべたライオン」です。あめだまが今にもライオンの口に入ろうとしているところです。
しばらくお薬続きで、ひぇ〜となっていますが、ピルケースの色合いとどことなく雰囲気が似ていて、あめだまを待っているライオンの気持ちできょうはお薬を服むのだーと思いました。


この一週間ほど固形物がやや食べにくくて、ポタージュスープの出番が多かったのですが、実際に自分がそういう状態になって初めてわかることがあるなと思い、食事について、よい経験になりました。
あまり生かしたくない知識のようにも思いますが、これからの母の食事のことなどに、もしかしたら少し役に立つかもしれないなぁと思いました。

ポタージュスープ

ポタージュのとなるじぶんとなりにけり

冬の支度に向けて購入したマヌカハニーが大活躍でした。
何も食べられないときに、スプーン1杯ゆっくり口に含んで、殺菌効果だ〜と(心のなかで)叫んでいました。

マヌカハニー

枕草子でも星はすばるが一番だと言っています。「星は昴。牽牛ひこ星。太白星ゆふづつ。よばい星、すこしをかし」
蜂蜜に身を養ひて寒昴かんすばる

海辺の町で(197) 11/9 火

きょうの雨

時雨しぐるるや半端仕事も半分に

きょうは雨降りの一日でしたね。
こちらは、ふと止んでみたりもしていましたが、おおむねシャバシャバと降っていて、微かにカミナリさまの音が聞こえたような気のせいのような、そんな雨の一日でした。

三日ほど前に、リビングの照明の電球が切れてしまい、シゴトの部屋の電球をリビングに移して使っていました。その電球が届いたのですが、

電球二つ

大事とは家の事々冬迎ふ

あらまびっくり。クリアな電球が届きました。まさか二種類あるとは思わずに、たぶんクリアを注文したのだと思います。

それで、シゴトの部屋に新しい電球を着けましたら、クリアなためか、以前よりも明るい感じがしまして、よい具合です。ケガの功名とはこのことね〜と思いました。

シゴトの部屋の灯り

かりがねるや電灯新調す

きょうはついに、クロゼットを冬物シフトにしました。
冬物の全体像が見えまして、黒が多いでありました。

海辺の町で(196) 11/8 月

干し椎茸

干し椎茸冬の支度の初めとす

きょうは曇りがちでしたが、暖かい一日でした。
起きたときにはだいぶ調子が戻ってきたような感じがしたのですが、午後になって、また少し口のなかが荒れているような感じが出てきまして、免疫力を高めねばっ!と、干し椎茸をいったん戻してみました。

午後に〈せんどう〉さんに行き、れんこんやネギや白菜など冬野菜を買ってきましたので、干し椎茸と合わせて、けんちん汁を作ろうかなと思っています。

林檎

林檎買ひけふが林檎の香のごとく

今冬初めてのリンゴを一つ、買いました。青森生まれの早生ふじです。
昨年の手帳を見返してみましたら、やっぱり今ごろに、今冬の初めてのリンゴを買った!と喜んでいました^^。

暗くなるのが一段と早まってきたようで、4時半過ぎに〈せんどう〉さんを出るころには、夜の初めのあたりに差し掛かっていました。

海辺の町で(195) 11/7 日

マイクル・コナリー「訣別」

追憶の鞭深々とボッシュ冬

きょうはペースダウンを決め込んで、水分をたくさんとって、暖かくして、静かに読書の一日にしました。
マイクル・コナリーの「訣別」。きのうの電車で上巻を読み終えて、下巻に向かっています。乱読を少しお休みして、しばしボッシュの世界に浸ります。

お供は和三盆です。「歌舞伎」という名前の和三盆でした。

和三盆

立冬や野中茶舗より和三盆


きのうの絵と句について、NozomNとメールでやりとりしたあとに、モネを思いました。
モネは晩年、白内障でほとんど見えなくなってもずっと描き続けていたと聞いたことがあります。色彩あふれるジヴェルニーの庭で絵筆を握る幸せに思いを馳せました。

スプレー薔薇の花びら

冬のバラ花片はいつか光へと

海辺の町で(194) 11/6 土

フジタ「猫のいる静物」

収穫とりいれを猫のフジタが見つめをり

アーティゾン美術館に「印象派 画家たちの友情物語」と「挿絵本にみる20世紀フランスとワイン」を観に行きました。
きのうのNozomNの句に「フジタ」の名前があり、フジタの絵を久しく観ていないなぁと思っていたのですが、「猫のいる静物」に再会できました。

モネもたくさんの展示がありました。
「睡蓮」はあいかわらず素晴らしかったですが、「霧のテムズ川」がとても美しかったです。

モネ「霧のテムズ川」

モネの霧テムズに光のみ残る

「印象派 画家たちの友情物語」も堪能しましたが、「挿絵本にみる20世紀フランスとワイン」がとてもとてもよかったです。

思いがけずにラウル・デュフィの挿絵がたくさんあり、見応えがありました。

デュフィ「赤い背景の桃と葡萄」

秋果つる港愛したデュフィの色

▲デュフィの「赤い背景の桃と葡萄」

実際の書物の展示もあり、楽しかったです。

ワイン商ニコル刊行の書物

広告の画家集ひたるパリの秋

▲「ワインの心得 ー 準備の仕方、注ぎ方、飲み方について」(「ワイン殿下」全5巻)老舗ワイン商ニコラが刊行して顧客に配ったそうです。

アーティゾン美術館所蔵の作品ばかりだからでしょうか、ほとんどの作品が撮影可能で、それもとても嬉しかったです。

美術館のカフェでミルフィーユと珈琲をいただいて、2時間ほどの滞在で帰途につきました。

ミルフィユ

ミルフィーユ重ねたときの似たること

海辺の町で(193) 11/5 金

バラの花弁

純潔の散ればあやしき冬薔薇そうび

きょうもよいお天気でしたね〜!
きのうは少し暑さを感じるほどでしたが、きょうは陽気のわりにひんやりとしていました。乾燥しているためかもしれませんね。

しばらく前に買ってきたスプレー薔薇の花びらが、水替えのときにハラハラと散りました。ピンクの花弁が音もなくこぼれる様子に見惚れました。捨てるに忍びなく、しばし花びらで楽しみました。

買ってきたときは、こんなにモリモリ元気な感じでした。

スプレー薔薇

艶のバラ卒塔婆小町そとばこまちの逝く冬を


きのうの打ち合わせで出てきた課題の処理に、あちこち連絡を取ったり、きのうできなかったことごとのいろいろを片付けているうちに時間が経ってしまい、しばらくぶりに外に出ない一日でした。

夕方の一息に、とっておきの焼き栗(真空パック入り)を開けました。
冬のパリの焼き栗とはいきませんが、グリルで少し温めていただくとなかなかです。赤ワインにもとても合います。今夜の赤ワイン用に数粒残してあるのが楽しみです。

焼き栗

〈焼栗売り〉も描いたフジタのエッセイの受け売りで、
焼け過ぎの栗現れてパリの冬

海辺の町で(192) 11/4 木

小さな懐中電灯

海の町冬懐中にランプ抱き

久しぶりに歯医者さんに定期検診に行きました。半年ぶりくらいかなと思っていたのですが、去年の9月以来だとのことで、びっくりでした。
歯科衛生士の藤平さんと、積もる話をしたいけれども、口を開けていると話ができずで、いつものジレンマにじれじれしながら、検診の合間を縫って、この一年間を駆け足でお喋りしました。

午後から、楢木さんと久美さんと打ち合わせをしました。実際にお会いするのはやはりとても久しぶりで、あっという間の時間でした。
打ち合わせを終えてから、いくつか所用を片付けて、有楽町のビックカメラに向かいました。

パナソニックの首から下げる懐中電灯を買いました。
当初は黄色かピンクのネオンカラーを買おうと思っていたのですが、「TOKYO2020」バージョンが安くなっていて、白もいいなと思いこれにしました。帰り道で使ってみたところ、悪くないないでした。


有楽町駅前のいつものオープンカフェで一休みして帰ろうと思ったのですが、夕方になってもまだ暖かい空気が残っていて、このチャンスを逃してはいかんと思いまして、サーティーワンアイスクリームをいただくことにしました。寒くなると食べにくくなりますし^^。
いつものラムレーズンとロッキーロードをいただいて、ムハハと帰途につきました。

サーティワンのアイスクリーム

冬到来急ぎ求めんサーティワン

すっかり忘れていましたが、きょうはインフルエンザの予防接種も受けようと思っていたのだったと、寝る前に思い出しました。。

海辺の町で(191) 11/3 水

ナシチャンプル

晩秋のはなむけのやうチャンプル店

きょうはぴっかり秋晴れの祝日でしたね!
ランチを買いに、インドネシア料理のお店〈ナシチャンプル〉まで行ってみました。町役場を越えて少しのところにあるようでしたので、歩いて行きました。

いかにもバリ島にあるような店構えで、店内に懐かしいバリの匂いが漂っていました。「全部のせ」1000円を持ち帰りにしてもらいました。
初めて見るパッケージングで、どっしりと重たいです。

ナシチャンプル全部のせ

三角錐が弁当包み文化の日

ナシチャンプル全部のせ

混ぜこぜの食事大好き野は錦

ご飯(日本のお米)と焼きそばに、お魚(鯖の塩焼き。これがめちゃウマでした)、チキン、コロッケ2種類、オクラ、いんげんなどがドーンと載っていました。
久しぶりのインドネシア料理にビールは必需と思いまして、カエルくんを合わせました。
お料理もビールも、めっちゃおいしかったです。「お腹いっぱいになりますよ」とお店の人が言っていた通り、お腹がいっぱいになりました。

ランチだけの営業ですが、ビーチも含めて、一宮内のデリバリーをしてくれるそうです。ご店主は横浜から5年前に越してきたサーファーでした。


〈ナシチャンプル〉からの帰り道に、初めての道を歩いてみましたら、どこにあるのかなぁと思っていた公民館を見つけました。

「北沢楽天と一宮」という小さな展示があり、少しお邪魔しました。北沢楽天さんは東京都出身の漫画家で、日本初の職業漫画家と言われているそうです。一宮町に別荘があったそうで、地元の人と交流があった、とありました。
鳥獣戯画のような可愛らしい作品が展示されていました。思いがけずに文化の日らしい時間が持てて嬉しかったです。

館内にサーフボードが立てかけてありました。

公民館のサーフボード

小春日や公民館の漫画展

さらに帰り道に、ハロウィンの忘れ物が笑っていました。

ハロウィンのお人形

ハロウィンの捨て人形のまだ愉快

海辺の町で(190) 11/2 火

ハムエッグ

深秋や気合い入れたるハムエッグ

全体にグレイッシュな空模様でしたが、午後からうっすらと日がさす時間もあり、しっとりと暖かい一日でした。

4日の打ち合わせの準備をおおむね済ませてしまおうと思い、その前に気合のブランチをいただきました。タンパク質もりもり。

夕方に〈EKiSTA〉さんに一息入れに行きました。
お散歩ついでに行かれる場所に、美味しい珈琲の飲めるカフェがあってありがたいです。

夕暮れのEKiSTA

コーヒーを待つ間の釣瓶落としかな

日の落ちるのがぐんぐん早くなっています。
カフェを出て、ちょっと〈Yac's〉などに寄りながら、ゆるっと歩いていますと、家に着くころにはとぷっと暗くなっています。

お店の灯りなどがほとんどなく、皆さん懐中電灯やスマートフォンの明かりをつけて歩いています。
街灯や家の灯りなどで、真っ暗にはなりませんが、冬の夜道に向けて、わたしも小ぶりの懐中電灯を買おうかなぁと思い始めています。

海辺の町で(189) 11/1 月

庭先のみかん

穏やかやみかんの家の子々孫々

グレイッシュな曇り空の月曜日でしたね。こちらは風がなくて、しっとりした空気の芯にほわっと暖かい空気が潜んでいるような、過ごしやすい日でした。

玉前神社に、お一日参りに行ってきました。
いつもの道のブルベリが咲いているお家は、ブルベリがすっかり紅葉していて、代わりに大きなミカンがたわたわと実っていました。

お参りのあとに、〈布袋庵ほていあん〉に行ってみました。
こちらに越してきたときから、いつか行こうと思っていたお蕎麦屋さんです。

布袋庵の野菜天そば

舞茸の天ぷら蕎麦も御神酒おみきなく

野菜天そばの温かいのをいただきました。お蕎麦の上に天ぷらが載っているものを想像していたのですが、嬉しく裏切られました。
揚げたての野菜天ぷらの衣がサクッと美味しくて、別々嬉しやでした。
出汁の香りが豊かなお汁はさっぱりとした味わいで、とてもおいしかったです。お蕎麦もとても好みでした。

イワシ天やアジフライなどもメニュにあり、他にもご飯ものや中華などもあり、嬉しいお店が一つ増えました。夜7時まで通しで営業しているそうです。
あ、それから、出前もしてくださるので、何かのときに頼りになりそうです。


〈角八〉さんで栗蒸し羊羹とみたらし団子を買い、〈斎藤生花店〉でスプレー薔薇をいただき、それから最近できた〈Kitchen実〉でポテトサラダときのこのサラダを買いました。

〈Kitchen実〉は、ときどき果物を買う〈安藤青果〉さんが営むお惣菜屋さんで、この辺りで(たぶん)初めてのお惣菜屋さんで、開店を楽しみにしていました。
品数はあまり多くなさそうですが、3時からはコロッケなどをその場で揚げてくださるそうです。まずは今夜、サラダをいただくのが楽しみです。


〈角八〉さんのみたらし団子。お団子がもっちりとかみごたえがあり、むふふと笑えてきました。

角八のみたらし団子

下鴨の夏の団子を冬に入り

お断りがないときは、文と写真はMariYが、句はNozomNの作になります。